肉の旅【韓国】

韓牛を食べる🥩

【世界肉の旅】

韓国は日本に最も近い隣国ですが、意外にも今回が私にとって初めての訪問でした。

今年の初めにはスペインを訪れ、ガリシア牛を体験しました。そして今回の目的地は、韓牛です。

訪れたのは韓国最大の牛肉市場。レバーやハチノスはもちろん、頭や足まで、一頭のあらゆる部位が並んでいました。その光景を見て、食文化は国ごとに本当に異なるのだと改めて感じました。

Instagramで見つけた精肉店で肉を購入し、そのまま2階の食堂へ。そこで焼いてもらうという、とても韓国らしいスタイルです。

見た目だけなら、韓牛は和牛によく似ています。価格は和牛より約20%ほど安く、美しいサシが入っていました。

ひと口食べると、澄んだ力強い牛肉の旨味が広がります。味付けした青ねぎやサンチュ、韓国のタレと合わせると、驚くほど箸が進みました。

本当に美味しい😋

ですが、最も印象的だったのは食べ終えた後でした。

黒毛和種(以下和牛に省略)のように長く続く香りや.深い余韻はありません。その代わり、赤身の風味がより素直で、軽やかに感じられました。

以前、ある方がこんなことを言っていました。

「素晴らしい和牛は、素晴らしい脂を育てることで生まれる。」

韓牛を食べて、その言葉の意味を初めて実感できた気がします。

韓牛と和牛は見た目こそ似ていますが、その背景にある思想はまったく異なります。

私自身の印象では、韓牛はむしろ阿蘇のあか牛(褐毛和種)に近い存在だと感じました。

今回の旅では、世界を代表するフードライターの一人である浜田岳文さんが、こんな興味深い話をしてくださいました。

「韓国にいらっしゃってるんですね!
以下省略〜
韓牛は昔もっと赤身の風味が強く脂もそこまで多くなかったのですが、近年脂を重視して和牛に寄せてきているように思います」

その言葉を聞いて、ずいぶん昔に京都で食べ歩いた韓国焼肉店の記憶がふと蘇りました。

あの頃食べていた肉は、本当に韓牛だったのかは分かりません。それでも韓国で韓牛を味わったことで、不思議とあの頃の記憶が重なったのかもです。

韓牛は、和牛になろうとしているわけではありませんが、時代の流行りなんでしょうか。韓牛には韓牛だけの個性があり、文化があり、美味しさがあるんだと思います。

それこそが、この旅で得た一番大きな発見でした。